Power BIで日本の会計年度を簡単計算！FY24の設定方法を徹底解説

Power BIを使ってデータ分析を行う際、日本特有の会計年度（4月スタート）を考慮する必要があるケースは少なくありません。特に、年度ごとの集計や比較を行う場合、日付データから正確に会計年度を計算できる仕組みが求められます。

この記事では、日本の会計年度をPower BIで計算する方法を、具体例とともにわかりやすく解説します。FY24（2024年4月1日スタート）を例に、日付データから会計年度を自動的に追加する方法を確認しましょう。

日本の会計年度の計算ロジック

日本の会計年度は通常4月1日から翌年の3月31日までです。このため、4月以降の日付はその年の会計年度に属し、1月から3月の日付は前年の会計年度に属します。

例えば：

DAX式を使った会計年度列の追加

Power BIの「データビュー」で、新しい列を作成するために以下のDAX式を使用します。この式は、日付データを基に会計年度を計算します。

DAX式

DAX式の仕組み

YEAR([日付]): 日付列から年を取得します。
MONTH([日付]) >= 4: 月が4月以上かどうかを判定します。
- 4月以降の場合、その年を会計年度として使用。
- 1月から3月の場合、前年の会計年度を使用。
+ IF(MONTH([日付]) >= 4, 0, -1): 月が3月以下の場合、1年引きます。
"FY" &: 会計年度の前に”FY”を付与して、わかりやすい形式にしています。

結果の確認

上記のDAX式を適用すると、以下のように会計年度列が生成されます。

場合によっては、「FY24」ではなく「2024/25」のような形式が必要になることもあります。その場合は以下のDAX式を使用します。

カスタマイズされたDAX式

結果例

モデリングビューの活用
新しい列を追加したら、モデルビューで他のデータと正しく関連付けを行います。これにより、会計年度を基にした分析がスムーズに行えます。

デバッグの重要性
リレーションやフィルターが正しく機能していない場合、データが期待通りに集計されないことがあります。DAX式の結果を逐一確認し、エラーを防ぎましょう。

日本の会計年度に基づいた分析は、Power BIを使いこなす上で非常に重要なスキルです。本記事で紹介したDAX式を使えば、日付データから自動的に会計年度を計算することが可能になります。

この記事を参考に、データをより効果的に整理し、実用的なレポートやダッシュボードを作成してみてください！